本を読むこと-読書から何かを学ぶためのブログ-

読書のプロフェッショナル目指して邁進中。小説からビジネス書まで取り扱うネタバレありの読書ブログです。読書によって人生を救われたので、僕も色んな人を支えたいと思っています。noteでも記事を投稿しています。https://note.mu/tainaka3101/n/naea90cd07340

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ひどい句点(佐々木愛)を読んだ書評

第96回オール読物新人賞 受賞作「ひどい句点」の書評を記す。 新人賞の受賞作をリアルタイムでブログのネタに使うのは初めてかもしれない。個人的に新人賞にはその人が作家としてどのように作品と向き合っていくのかという決意が記されていると考えているの…

第三の時効(横山秀夫)の書評

職場の先輩から唐突に第三の時効という小説を紹介された。 横山秀夫の本は何冊か読んでいたし、第三の時効を読むことにも躊躇いはなかった。そのためすぐに購入し読むことにした。職場で小説の話ができる!と実感できたことも僕の背中を押してくれた。 第三…

仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方の書評(2/4)

前回に引き続き書評を行いたいと思う。 bookyomukoto.hatenablog.com ありがたいことに前回の書評を投稿した時点で、著者からコメントをいただき、フェイスブックにも転載いただいた。時折、このように著者本人からコメントをいただき、私の示唆に対してコメ…

きりこについて(西加奈子)の書評

きりこは、ぶすである。 そんな衝撃の一文から物語は始まる。「ぶす」という一言は、基準に差はあれど、おおよその人間が同じような価値観を抱いている。それは「アホ」とか「ボケ」とかのように端的に相手を傷つける言葉だ。 西加奈子は本書の主人公ともい…

作家の収支(森博嗣)の書評

僕は森博嗣という作家を知らない。 しかし彼が有名な作家であると同時に、小説家という職業について、様々な情報を開示してくれる人間であることは知っていた。 そんな彼が作家のお金周りに関する本を出していたので購入した。 作家の収支 (幻冬舎新書) 作者…