本を読むこと-読書から何かを学ぶためのブログ-

読書のプロフェッショナル目指して邁進中。小説からビジネス書まで取り扱うネタバレありの読書ブログです。読書によって人生を救われたので、僕も色んな人を支えたいと思っています。noteでも記事を投稿しています。https://note.mu/tainaka3101/n/naea90cd07340

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Aではない君と(薬丸岳)を読んだ感想・書評

Aではない君と (講談社文庫) posted with ヨメレバ 薬丸 岳 講談社 2017-07-14 Amazon Kindle 楽天ブックス ※ネタバレ注意 読んでいて息が詰まる場面が何度もあった。少年がその場で感じている苦しみや底しれぬ怒りの感情が私に憑依しているかのようで、自分…

イッツ・オンリー・ロックンロール(東山彰良)を読んだ感想・書評

イッツ・オンリー・ロックンロール (光文社文庫) posted with ヨメレバ 東山 彰良 光文社 2010-02-09 Amazon Kindle 楽天ブックス ここ数か月で東山彰良の小説を数冊読んだ。彼の小説は立体的に迫ってくる。そこに生きている人や、彼らが見る風景が、まるで…

さすらい(東山彰良)を読んだ感想・書評

さすらい (光文社文庫) posted with ヨメレバ 東山 彰良 光文社 2009-05-12 Amazon Kindle 楽天ブックス 最初は読んでいて「非常に読みづらい小説だ」と思った。理由は明白で、バカがぐちゃぐちゃに語ったような文体に覚えづらい固有名詞、犯罪に手を染める…

影裏(沼田 真佑)を読んだ感想・書評

影裏 第157回芥川賞受賞 posted with ヨメレバ 沼田 真佑 文藝春秋 2017-07-28 Amazon Kindle 楽天ブックス かなり緻密に作られた小説だと思った。物語を繋ぐ叙述を大胆不敵に削ったかと思えば、細部まで再現するするかのような鮮やかな描写で読み手の思考を…

はじめての上流工程をやり抜くための本~システム化企画から要件定義、基本設計までを読んだ感想・書評

はじめての上流工程をやり抜くための本~システム化企画から要件定義、基本設計まで (エンジニア道場) posted with ヨメレバ 三輪 一郎 翔泳社 2008-03-04 Amazon Kindle 楽天ブックス 自分の知っているプロジェクトがこけているのは上流工程の緩さが原因では…

1973年のピンボール(村上春樹)を読んだ感想・書評

1973年のピンボール (講談社文庫) posted with ヨメレバ 村上 春樹 講談社 1983-09 Amazon Kindle 今更ながら本書を読んで、村上春樹が小説を通して考えていることの一端が垣間見えたような気がする。この考えに至ったのは、おそらく私がソクラテスやプラト…

崩れる 結婚にまつわる八つの風景(貫井徳郎)を読んだ感想・書評

崩れる 結婚にまつわる八つの風景 (角川文庫) posted with ヨメレバ 貫井 徳郎 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-03-25 Amazon Kindle 楽天ブックス 本書を読んでいると時折、時代錯誤なモノや表現が出てくることに気づいた。特段そのような趣向を…

夜の国のクーパー(伊坂幸太郎)を読んだ感想・書評

夜の国のクーパー (創元推理文庫) posted with ヨメレバ 伊坂 幸太郎 東京創元社 2015-03-19 Amazon Kindle 楽天ブックス この物語は現実世界の延長線上に存在する。何の変哲もない成人男性が、気が付くと見知らぬ島に流れ着いていて、体が縛られている。し…

さよなら的レボリューション(東山彰良)を読んだ感想・書評

さよなら的レボリューション: 再見阿良 (徳間文庫) posted with ヨメレバ 東山 彰良 徳間書店 2016-03-04 Amazon Kindle 楽天ブックス この本を読んでいるとき、わたしは風邪を引いてしまい、寝込んでいた。せっかくの休日を年に数回しか引かない風邪で無駄…

死神の浮力(伊坂幸太郎)を読んだ感想・書評

死神の浮力 (文春文庫) posted with ヨメレバ 伊坂 幸太郎 文藝春秋 2016-07-08 Amazon Kindle 楽天ブックス この物語には、まともな人間なんて一人も存在しないのではないだろうか。そんなことを思いながら本書を読了しました。 元々、この死神シリーズは、…