2016-01-01から1年間の記事一覧
これは現実に起こっている出来事なのではないだろうか。 本書は読了した僕にそのような実感をもたらした。だが、これはあくまでも小説であり、物語である。横山秀夫がそれだけキャラクター像を創りあげるのが上手いのだと脱帽した。 横山秀夫が記者時代から…
無垢という言葉の響きがもたらす印象にはどのようなものがあるのだろうか。 僕がいつも思い浮かべるのは、ひたむきに笑顔で親を見つめる赤ちゃんの姿だ。おそらく「純粋無垢」という言葉が念頭にあるのだろう。そして、その言葉が頻繁に使われる対象が赤ちゃ…
誰にでも許せないと思うことがあるのではないだろうか。 それはつい最近のことなのかもしれないし、何十年も前のことなのかもしれない。それは自然災害によって生じた感情なのかもしれないし、人の行為によって生じた感情なのかもしれない。 僕にもそのよう…
仙台ぐらし (集英社文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/06/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (9件) を見る ※ネタバレを含む可能性があります。 以前に「3652」というエッセイ集を読んで面白かったから、こっちのエッセイも…
※ネタバレを含む可能性があります 望郷 (文春文庫) 作者: 湊かなえ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/01/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 年明けに書店の特設コーナーに並ぶ文庫本の山を見た。 それは文字通り山のように積まれ…
芥川賞受賞作品「異類婚姻譚」を読みました。 異類婚姻譚 作者: 本谷有希子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/01/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る ※ネタバレを含む可能性があります。 本谷有希子については正直なにも知らないま…
道尾秀介の「向日葵の咲かない夏」を読了したので、その感想を投稿したいと思います。 向日葵の咲かない夏 (新潮文庫) 作者: 道尾秀介 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2008/07/29 メディア: 文庫 購入: 12人 クリック: 164回 この商品を含むブログ (307件)…
IoTまるわかり (日経文庫) 作者: 三菱総合研究所 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2015/09/16 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 「IoTまるわかり」なる本を読みました。 きっかけは4月から働くにあたって、必要となるIT知識…
バイバイ、ブラックバード(伊坂幸太郎)を読了したので、その感想を投稿したいと思います。 バイバイ、ブラックバード (双葉文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2013/03/14 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (42件) を見る ※ネタ…
朝井リョウの「桐島、部活やめるってよ」を読了したので、その感想を投稿したいと思います。 桐島、部活やめるってよ (集英社文庫) 作者: 朝井リョウ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2012/04/20 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 209回 この商品を含む…
中村文則の「遮光」を読了したので、その感想を投稿したいと思います。 遮光 (新潮文庫) 作者: 中村文則 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/12/24 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (10件) を見る ※ネタバレを含む可能性が…
「ふくわらい」(西加奈子)を読了したので、その感想を投稿したいと思います。 ふくわらい (朝日文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2015/09/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る ※ネタバレを含む可能性がありま…
学生がその後の人生をかけていると言っても過言ではないライフイベント「就活」。多くの学生が意気込むものの近年の就活スタイルの変化から、「結局どうすればいいの?」と悩む学生で溢れているのも事実です。 もし、この記事を読んでいるあなたが「就職活動…
何者(朝井リョウ)を読了したので、その感想を投稿したいと思います。 何者 (新潮文庫) 作者: 朝井リョウ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/06/26 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (8件) を見る 朝井リョウの作品を読んだのは本書で二作目です。…
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(村上春樹)を読了したので、その感想を投稿したいと思います。 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/12/04 メディア: 文庫 この商品を…