本を読むこと-読書から何かを学ぶためのブログ-

読んだ書籍の個人的な感想を綴るためのブログです。ネタバレありです。個人的な感想や意見です、あしからず。

夜と霧(ヴィクトール・E・フランクル)を読んだ感想・書評

虹色のチョーク(小松成美)を読んだ感想・書評

ダンス・ダンス・ダンス(村上春樹)を読んだ感想・書評

 ホテルを愛する一方でホテルに飲み込まれるという抽象的な恐怖に溺れていたユミヨシさんに比べると主人公は冷静にその文化を批判している。資本主義社会を回すためのサービスはあまりにも余剰で人が求めているもの以上のものが回っている。小説で何度も登場するコールガールなんて、自分自身にテクニックを加えて売り出すことでお金を発生させている。主人公は言葉で毛嫌いしながらも、それらを活用するし、五反田君と再会してからは楽しんでいるようにも思える。それでもユキのように年齢を越えて親しくなれる存在との間にはお金を挟みたくないという意地も垣間見える。現代の日本は生活の質が高く、多様なサービスが社会に存在している。色んな事物の垣根もなくなり、友人との間で発生するお金もみんなで楽しくなるための費用といった側面を見せているような気がする。個人的にはこれでいいと思っている。お金が発生すること全てに神経質になって、挙句友人との関係がギクシャクするよりは、サービスはサービスとして受け取って、その対価を渡すことでみんなで楽しもうという発想の方が楽だ。7つの習慣の考え方に近いのだろうが、自分が変えられないことに思い悩むよりは、自分にできることに力を向けた方が効果的だ。その取り組みを通じて自分の力を向上させればいい。誰もが資本主義経済の中で自己と環境の働きに悩むときがくる。そのときにこのような本を読んで自分なりに考えて生きている人がいるのは心強い。そのような人たちは意図的に踊っているのだと思う(本書の表現を借りれば)。一度この世界がどのように動いていて自分はどのように生きたいのかを考える必要があると思う。踊らされているのでは本質的に何も生み出せない。経済的な物質を生み出すことはできるかもしれないが……。それよりは自分が何をしたくて今の世界では何ができるのかを考えるのだ、そうやって世界を利用するぐらいの生き方が現代では必要になるのだと私は思っている。

 

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