メモで未来を帰る技術(小野正誉)を読んだ感想
以前に「ゼロ秒思考」という本を読んだ。
考えたことを一分内にできるだけ具体的に記入していくことで、思考のスピードを高めるというものだった。
本書も少し、これに近い。しかし、かなりゆったりとしている時間軸の中で、取り組むことができるので、ゼロ秒思考の内容に共感したものの毎日続けることができなかった人にオススメできるのかもしれない。
本書で提案されているものは、自分が未来に向かって、こうありたいと感じたものをとにかくメモしていくというものだ。
ゼロ秒思考では日に時間を決めて取り組むというスタイルで臨む方が多いと思うので、そこは大きな違いだ。また、ネガティブな言葉をそのまま書くことも多いゼロ秒思考に比べると、とにかくポジティブな言葉に置き換えるという本書の色合いは、どこかやわらかい。
個人的には、本書のようにメモを多用することで、思考を整理するという考えが好きだ。人は無意識的に多くのことを考えていて、思いついた大切なこともついついどこかに流されていってしまう。
村上春樹なら「忘れてしまったのなら、その程度のことだっただけさ」と言ってしまうのだろうが、大抵の人はひどく後悔するハメになるのでは?
本書のようなメモ書きをしていると意識づけや、至高の整理ができるので、直接書いたこと以外にも普段の生活で考えがまとまりやすいといったメリットがありそう。というか私はそのように実感しています。
言いたいことや、やるべきことはたくさんあるのに上手く行動できていない、という人は本書のような内容に挑戦してみてはいかがだろうか。