五百田 達成 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2018-08-26
僕の周りにもそういう人が存在する。きっと僕と同じことを伝えようとしているのに、より上手く相手に伝えることができるコミュニケーションの天才だ。
しかしこれは生まれ持っての才能ではない。伝え方は努力によって改善できるものだ。
本書を読めば、同じことを伝えようとしているのに、損する伝え方をしている例と得する伝え方をしている人の例が簡単に比較できるので、人がどのようなことを気にして会話を進めているのか学ぶことができる。
■本書をおすすめしたい人
・コミュニケーションで些細な失敗を重ねてしまう人
・ついつい不要な言葉で相手を傷つけてしまう人
・自分のコミュニケーションを見つめ直したい人
■おすすめポイント
本書では話し方の損得比較が44パターンも収録されている。
それぞれ、①家庭・友人編、②飲み会・デート編、③職場・ビジネス編、この三つに分類されていて、読者が気になるポイントは抑えてあると言ってよいだろう。
例えば僕が面白いと思ったのは、①家庭・友人編にある以下の比較だ。
・損する話し方
すぐに質問をはさんで話の腰を折る
・得する話し方
相手の話をすべて聞いてから質問する
これ以降も二人の相談をシュミレートした損得比較の例があるのだが、ここで僕が気がついたのは、要は人が話をするとき、その人は自分の思ったとおりに話したいのであって、相手に好き勝手意見してほしいのではない、ということだ。
このように様々なパターンから人のコミュニケーションを俯瞰的に確認できるのが本書を楽しむ方法としてある。このような視点で考えることができれば、単に44パターンを記憶することを越えた学びがある。
本書を読んでいると自分のコミュニケーションを俯瞰視するきっかけが得られるだろう。
ぜひ本書を読んで自分のコミュニケーションを見直し、より良い人間関係形成に僕と一緒に努めてほしい。
本書の学びを深堀した記事をnoteに書いているので、よろしければご覧ください。
五百田 達成 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2018-08-26