本書では身体や心のタイプから、自分に合った疲労回復法を探ろうとすることから始まる。この考え方はとても面白いので、ぜひ皆さんに試してみてほしい。東洋医学について勉強してみたいと思う人も出てくるだろう。
そして、私が特に面白いと思った考えが「自分のフィールグッドを探す」というものだ。世界には様々な健康法や疲労回復法が溢れている。いわゆる「まとめ記事」を扱ったビジネスに問題があると騒がれたことも記憶に新しい。情報が溢れすぎて、自分に合った方法が何かわからないという人もいるのではないだろうか。実は私もそのひとりで、ネットの記事は信用できないし似たようなものが溢れている。わざわざ医者に聞きにいくのも違うような気がすると考えていたのだ。しかし、本書のこの考え方を聞いて少しホッとした。結局、何が答えという定石はなくて、自分にその時々で合うものであれば、手段は何でも良いのだと。だから、私は本書を含めて色んなことに積極的に挑戦し、自分に合っているものを探してみようと思う。
つまり、自分が元気でいられる方法を自分自身で考えられることが大切なのだ。食事の選択には様々な要素が関係している。友人関係、金銭、その日見たテレビの内容、母親の手料理……。これらが悪いことではないが、自分にとって何が大切なのかを考えて選択するようにしなければならない。
最後に私が驚いた情報を一つ紹介したい。よくテレビで一日に水を2L飲みましょうと奨められている場面を見る。私は、よく水を飲むので、自然にこれを達成していたのだが、本書によるとこれも人によって変わるらしい。水分の排出量が少ない人は身体がむくんでしまうので、そこまで水を摂取する必要はないというのだ。読んでみてハッとさせられた。私たちが、いかに情報を簡単に受け入れているかを実感させられたからだ。
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