ゼロ秒思考(赤羽雄二)を読んだ感想
モヤモヤした気分を解消したいと思ったときに、あなたはどのような行動を取るだろうか。
僕ならきっと、お酒を飲んだり、ギターを弾いたり、友達に相談したりする。この中で最も効果をあげそうなのが友達に相談することだろうか。人に自分の考えを話すことで自分が気づけていなかった深層心理に近づけることが期待できるからだ。
だがしかし、 いつでもそのように自分勝手な話を聞いてくれる友人がいてくれるとは限らない(僕に友人が少ないだけかもしれないが)。最も良いのは自分で自分の考えを整理できることではないだろうか。それは私生活やビジネスで自分がどのような行動を取るべきか、という解を見つけやすくすることにも繋がる。
本書はビジネス書として名を挙げているが、個人的にはビジネスシーンでの活用を意識していない人にも強くおすすめすることができる良書である。それが冒頭の「モヤモヤした気分を抱えている人」だったりする。
僕はいつも何かを考えていることが多い。これは特段悪いことではないのだろうが、人の話を聴いているときにもそのような思考が頭を過ぎって、気づいた時には話題が飛んでいるなんてことが多々ある。なんだかモヤモヤとしたものが僕の思考を支配している時だ。これらはたちが悪い。並大抵の努力では、このモヤモヤとした思考を断ち切ることができない。
そこで僕は本書を手にした。本書がビジネスシーンだけではなく、自分の頭の中を整理することに使えると知ったからだ(ブログで知ったと思う)。
本書で提案されていることも実践しやすく、簡単で、とてもいい。僕は夜に本書で提案されていることを実践することで以前よりも寝付きが良くなった。余計なことを考えなくなったからだろう。
人には「無意識の自分」と「意識下の自分」が存在している。どちらの自分も生きていくためにはとても大切な存在だ。しかし、無意識の自分はぼんやりとした不安を意識下の自分に投げかけてくる。それらを考えないようにすることは、ほぼ不可能だ。ならば僕たちにできることは、それらを解決するか、整理して不安感を拭い去るか、なのだ。本書は後者を可能にする。漫画版もあるので、ハードルは低い。ぜひ、実践してみてほしい。
マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング (まんがでわかるシリーズ)
- 作者: 赤羽雄二,大舞キリコ,星井博文
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2015/07/25
- メディア: 単行本
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