日の名残り(カズオイシグロ)を読んだ感想・書評
わたしを離さないで(カズオ・イシグロ)を読んだ感想・書評
- 作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/08/22
- メディア: 文庫
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手戻りなしの要件定義 実践マニュアル(水田哲郎)を読んだ感想・書評
ヒアリングは単に自分の聞きたいことを直接的に言葉にして尋ねればいいものではない。自分が欲している回答を得るためにどうすればいいのか工夫して質問することが大切なのだ。最後に会議をクロージングするときにはこうやって得た見解をお互いが正しく認識しているか確認しよう。思考の整理にもなってよいだろう。
最後に本書購入の目的であった既存システム改善の5つのステップを簡単にまとめたい。
①要望の受付——フォーマットに要望を書かせる——これはどのようなシステムでも取り入れているのでは? 開発候補一覧のようなかたちで私は取り入れている。開発の目的や背景が簡単に整理されていたり、優先度がわかりやすかったりするとその後が楽になるだろう。
②要望の目的をつかむ——。改善内容について書くのはもちろんのこと、その機能改善によって解決される課題や期待される効果をまとめよう。一体何をするための開発項目なのかを理解しないと改悪してしまう可能性だったあるからだ。また実施条件も確認しておくことで手戻りが発生しないようにしよう。本書ではそのためのフォーマットも用意していた。
③代替案や充足案を検討——。代替案は、依頼された改善要望よりも費用対効果の高い施策が他にないか検討するものである。開発側としては受注することが全てなのかもしれないが、ユーザ部としては利益になることが全てである。そのための提案をすることを躊躇ってはいけない。もちろん他の方法での機能改善があるのであればそれを提案しよう。そして、充足案とは要望の効果や実現性を高めるために依頼された要望と同時に実施すべき施策のことである。これらを与えられた実施条件の中で実現できるかを確認するのだ。
④実施可否や優先順位を判断——。最初の段階で簡単な優先順位づけができていると楽なのはこのためだ。限られた資金の中で開発を行うのでいくつかの案の中から費用対効果の高いと判断されたものを開発しなければならない。そのために「重要性」「緊急性」「実現性」「コスト」の四つの観点で点数化するのがよいだろう。
⑤修正する成果物で後続工程を決める——。ここからは後続工程への引継ぎだ。必要なドキュメント修正をもとに開発を行おう。
これらはとても基礎的なことなのだが、一方で忘れがちになってしまうことでもある。標準化された要件定義の方法をもとに自分たちのアレンジを加えながら効率的な要件定義が実現できるように健闘したい。
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神・時間術(樺沢紫苑)を読んだ感想・書評
「有酸素運動」をすることで、BDNF(脳由来神経栄養因子)という脳を育てる物質が分泌され、意欲を高めるドーパミンという脳内物質も分泌されます。結果として、集中力が高まるだけではなく、記憶力、思考力、作業遂行力など脳の多くの機能がアップするのです。
意外なのは運動といういかにも疲れそうなことが集中力の回復に役立つという事実だ。もちろん無理のないように取り組むものなのだろうが、そのギャップに驚かされた。もちろん食事や短時間の午睡も集中力の回復には役立つだろう。自分に合ったものを取り入れていきたい。
次にそもそもの集中を継続させる方法について記述したい。本書では四つにわけて説明されていた。①物による雑念。ビジネスマンは、物を探すのに年間150時間も使っているらしい。また、物を探す際に途切れた集中力を回復させるのに15分もの時間を要する。なので、物的なものだけでなくPCのファイル構成も一目でわかるように工夫させよう。②思考による雑念。ツァイガルニク効果という考え方がある。これは、人の記憶に関する傾向を表したもので、中断した出来事のように未達成の出来事ほど人の記憶に残りやすいというものだ。なので、やるべきことはタスクリストに書き出すことで、忘却を防ぐことが必要だし、完了した出来事もどこかに書き出して整理しておくと、いつか必要なときに思い出すことが可能になるだろう。③人による雑念。これは以前に(ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果)という書籍をレビューした際に記述した。人の声かけによる意識の中断が集中力に与える効果のことを指している。④通信による雑念。これは③と類似しているだろう。今だとスマホを自分の意識の外に持ち出すことが必要なのかもしれない。
他にも数々の実践術が記されていたが、私には重複する内容だったので、割愛している。何にしても大切な考え方は本ブログの中に記しているはずだ。私はこの記事を読み返すことで仕事をより効率的に進めるようにしたい。働き方改革が進められている日本では特に重要な考え方になってくるはずだ。
○読後のおすすめ
路傍(東山彰良)を読んだ感想・書評
人生というやつは、いたるところに残酷な罠が張りめぐらされている。その罠から逃れるために、もっとこっぴどい罠にハマってしまうことなんかしょっちゅうだ。どんなタフなやつでも、もう一歩も歩けないときが必ずくる。そんなときには、背負っているものをもう一度よく見て みるといい。そろそろすててもかまわないものが、きっとひとつやふたつは見つかる。運がよければ、手を差しのべてくれるやつがドンピシャのタイミングであらわれる。
が、これだけは憶えておいたほうがいい。その救いの光が生身の人間だろうが神だろうが、自分自身ですてる苦しみを引き受けなければ、足腰はどんどん弱くなる。気がついたときにはもう、てめえの足で歩くことすらおぼつかない。神が牙をむくのは、そこからだ。
○読後のおすすめ
AX(伊坂幸太郎)を読んだ感想・書評
なぜ、あなたがリーダーなのか——本物は「自分らしさ」を武器にする
チームの目的がなければ今回の投稿に関する内容は無に帰すことだろう。まずは目的設定の大事な要素について学ぶべきである。